統計グラフ作成の流儀

データをグラフ化することは、データの推移や構成比率、全体の俯瞰や共有など効果的な表現ができるうえ、傾向の把握や分析などの説得力の手助けになります。しかし、正しい表現のグラフを描かないと、グラフが何を表しているのかさえ不明になり、データや表現の改竄を疑われるような事態になります。

グラフ作成の基本

グラフを作成することに難しい操作はありません。
基本操作は、下記の3つです。

一番分かり易い棒グラフを題材に実際のグラフの作成の仕方を見てみましょう。

①行・列を意識して項目と数値を入力

グラフの作成で少々悩んでしまうのがセルの数値入力の仕方でしょう。一番スタンダードな入力方法は最も左側の列を項目名の列として右のセルにデータを入力します。
同様に左側の列に項目名として支店名を入力し、横軸(またはX軸)の項目とします。そして、その横のセルに各支店の年度別の売上の数値を100万円単位で入力します。
なお、グラフ作成の参考のため単年(2015年)の入力と複数年の設定の場合の例も掲載しますので、参考にしてください。

単年の場合

複数年の場合

②項目・数値を選択する

グラフ化する項目と数値をドラッグして選択します。
項目は横軸、数値は縦軸をイメージします。
この場合、項目と数値の選択したものが長方形状になることに注意してください。長方形状にならない場合は項目と数値の個数が合わない状態です。また、ここでは集計項目(年別合計)は選択しません。

単年(単一列)の選択の場合

複数年(複数列)の選択の場合

左端の列を項目名列として複数年(複数列)をグラフ化する場合はグラフの作成範囲をドラッグして選択します。

離れた列を選択する場合

離れた列を選択する場合、「Ctrl」キーを押しながらドラッグするともう一方の列も選択することが可能です。

③メニュー「挿入」から「グラフ」を選択

選択している「項目と数値」をグラフ化します。
グラフ化したい「行・列」を選択した状態のまま、メニューバーの「挿入」をクリックし、表示されたプルダウンメニューの「グラフ」をクリックします。

ここで任意のグラフの種類や表示方法を選択・設定して「グラフウィザード」のダイアログの最下部の「Finish」または「終了」をマウスでクリックしてダイアログを閉じます。
詳細な設定や属性の変更は後でもできますので、ここではこのままダイアログを閉じます。

クリックで拡大
クリックで拡大

作成されるグラフと「グラフ編集モード」

「グラフウィザード」を閉じた直後は「グラフ編集モード」になっていることにご注意ください。
「グラフ編集モード」の場合、ツールバーに「グラフ編集ツールバー」が表示されます。

単年選択の場合

複数年選択の場合

離れた列を選択した場合

「グラフ編集モード」と「通常モード」

描画されたグラフの編集や設定の変更を行うことができる「グラフ編集モード」とセルの入力やそのほかの作業ができる「通常モード」があります。
この2つのモードの切換えの方法は
「グラフ編集モード」から「通常モード」に変更する場合は、描画されたグラフ枠以外の場所をクリックします。
「通常モード」から「グラフ編集モード」に遷移するにはグラフ枠内をダブルクリックします。

グラフの様々な変更やオプションの設定、プロパティの変更はグラフの「グラフ編集モード」で行います。
なお、「グラフ編集モード」から「通常モード」の戻る場合は任意のセル(編集と関係がないセル)をクリックします。


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