自動入力の設定方法を詳しく説明します。
前項目の「数値データの自動入力」では初期値の設定(=デフォルト状態:LibreOfficeをインストールしたままの状態)で行番号・列番号が増加するとともにセルの数値も「1」ずつ増加します。
この自動入力(オートフィル)機能は設定により任意の数値を入力することができ、数値の増加割合、方向、加算・減算・乗算の設定をすることにより便利に使用できます。
入力する開始セルから終了するセルを選択状態にします。
「メニューバー」の「編集」をクリックし、「連続データ」→「連続データの作成」をクリックして「連続データ」設定ウインドウを表示させます。
連続データウィンドウの設定項目
①【方向】
選択したセルの増加値を増加させる方向を決定します。
「下へ」 選択したセルの行番号の上端から下へ増加値に従い増加させます。
④の「開始値」に「1」、「増分値」に「1」を入力し「OK」ボタンをクリックした場合。
「上へ」 選択したセルの行番号の下端から上へ増加値に従い増加させます。
上記と同様、④の「開始値」に「1」、「増分値」に「1」を入力し「OK」ボタンをクリックした場合。
「右へ」 選択したセルの列番号の左端から右へ増加値に従い増加させます。
同様に④の「開始値」に「1」、「増分値」に「1」を入力し「OK」ボタンをクリックした場合。
選択したセルの「範囲」を超えないことに注意してください。
「左へ」 選択したセルの列番号の右端から左へ増加値に従い増加させます。
②連続データの種類
自動入力させるデータの計算方法を決定します。
「足し算」
下欄の「開始値」から「増価値」を順次加算してセルに入力します。
例として「開始値」に「1」、「増分値」「10」を入力して「OK」ボタンを押すと以下の様になります。
「掛け算」
下欄の「開始値」から「増価値」を順次乗算してセルに入力します。
「日付」
下欄で入力した「開始値」に入力した「年・月・日」から「停止値」まで「増価値」に従い計算し、セルに入力します。
「年月日」入力の仕方
2015年5月1日の場合「2015/5/1」または「2015-5-1」と「半角英数」文字入で力します。
なお、「年月日」を分ける「-」「/」をセパレーターと言います。

「連続データ」設定ウインドウを確認して「OK」をクリックします。
上記の設定ではこの様に表示されます。設定を選択することにより、元号の表示や曜日の表示、時間表記をすることも可能です。
〔注意〕
入力時に「年」を省略した場合、現在の年として計算され、「年月」を省略した場合「現年・当月」として表示されますので、特定の年月を指定する場合は、「年月」の入力が必須です。
「オートフィル設定」 テキスト(文字)項目
この項目は前々項目「テキストの自動入力」と同じ内容で、「(メニューバー)ツール→オプション→(オプションウインドウ)LibreOffice Calc→順序リスト」で設定されている項目名を入力することにより、記述されている順序にしたがって自動入力されます。なお、セルに入力されるものはテキスト(文字)であることに注意してください。
「順序リストの内容」の確認
例えば、以下の赤枠項目の様に「順序リスト」に設定された「本支店名」が存在した場合。
「連続データ」設定ウインドウで以下の様に「方向」→「下へ」、「連続データの種類」→「オートフィル」、「開始値」→「東京本社」と設定した場合。
この様に用途に合わせて「順序リスト」に登録しておくとオートフィル機能を使用することによりより一層の効率化を図ることができます。
③【時間の単位】
上記の「連続データの種類」の「日付」を選択した場合のみ設定することができます。
「日」 「増分値」に設定した数値を「日」に反映します。
「平日」 「増分値」に設定した数値を「土曜日・日曜日」を除外して反映させます。
「月」 「増分値」に設定した数値を「月」に反映します。
「年」 「増分値」に設定した数値を「年」に反映します。
④【開始値】
自動入力を開始する最初の数値を入力します。
⑤【停止値】
自動入力を停止する数値を入力します。
⑥【増分値】
増加させる数値を入力します。負の数も入力することができます。

