⑨末文

末文で念を押す

末文は、結び文とも呼ばれ、主文の後に書き要点をまとめると同時に、「謝罪したい」のか、「来ていただきたい」のか、「返信が欲しい」のか、差出人の要求をはっきり伝えるための「確認」事項を書き添えます。但し、くどくどと長文を書くことは文書全体の印象を下げることとなりますので、簡潔にまとめます。
また、相手の繁栄や今後の親交を願う言葉を付け加えるのもいいでしょう。

書式は、通常主文から改行、一文字字下げをして書き始めます。

末文の表現例

用件を伝える

まずは用件のみ。
まずは用件のみにて失礼いたします。
まずは用件のみにて失礼申し上げます。
取り急ぎ用件のみ。
取り急ぎ用件のみにて失礼いたします。
取り急ぎ用件のみ申し上げます。
まずは、取り急ぎご案内申し上げます。
まずは、取り急ぎご報告申し上げます。
書面(書中)をもってご案内申し上げます。
略儀ながらご案内申し上げます。(略儀=簡単)
謹んでご案内申し上げます。
御礼かたがたご報告まで。

相手の繁栄や繁盛を願う

末筆ながら、貴社のご隆昌(ご隆盛/ご清栄/ご発展)をお祈り申し上げます。
貴社のご隆昌をお祈り申し上げます。
貴社の益々のご発展をお祈りいたします。

返信請求

お手数ながら折り返しご返信(ご回答/ご依頼)を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
ご返事お待ち申し上げております。
ご返事いただければ幸せです。
お手数と存じますがご返事をお願い申し上げます。
恐縮ながらご内意のほど承りたく存じます。
折り返しご返事いただけますようお願い申し上げます。
ご多忙中、恐縮ではございますがご返事を賜りますようお願い申し上げます。
恐縮と存じますがご返事をいただければ幸いでございます。
至急ご連絡のほどお願い申し上げます。

今後の親交を願う

今後とも宜しくお願いいたします。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
引き続き倍旧のご厚情を賜りたく、切にお願い申し上げます。
引き続きご高配を賜りますようお願い申し上げます。
今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
今後ともお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

送付物などがある場合

ご査収くださいますようお願いいたします。
委細は後日改めてご連絡申し上げます。
なお、詳しいことは後日ご案内申し上げます。
追って細目をお知らせいたします。

お詫びをする

ご了承いただきますようお願い申し上げます。
ご賢察の上、何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。
何卒ご寛容下さい。
書中にて深くお詫び申し上げます。
ご迷惑をお掛けしましたこと、重ね重ねお詫び申し上げます。
取り急ぎ書面にてお詫び申し上げます。
取り敢えず書面にてお許しを伺う次第です。
ご寛容下さいますよう、切にお願い申し上げます。
ご厚誼(こうぎ)を賜りますようお願い申し上げます。

 


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