⑦時候の挨拶

時候の挨拶は口語の「良いお天気ですね」と同じ

新年
(新春/迎春/年始)の(候/みぎり)謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
年改まり、ひとしお寒気が身にしみますが
年明け早々ではございますが

 

1月
(厳寒/極寒/酷寒/厳冬)の(候/みぎり)
寒気厳しき折
寒気厳しき折柄
大寒(1/20頃)を迎え
例年にない厳しい寒さが続いておりますが
大寒を過ぎ、心なしか春の兆しが感じられる頃となりましたが

 

2月
(晩冬/立春/余寒/梅花)の(候/みぎり)
余寒なお厳しき折
立春とは名ばかりの寒さが続いておりますが
日毎に春めいて参りました
ようやく日脚が伸び始め、春を感じられるようになりました
余寒なお去りがたき折柄

 

3月
(早春/浅春/春分/春暖/春寒/啓蟄)の(候/みぎり)
暑さ寒さも彼岸までと申しますのに、寒い日が続いておりますが
暑さ寒さも彼岸までと申しますようにようやく
春の気配が感じられるようになりました。
春まだ浅く、寒い日が続きますが、
春寒しだいに緩むころ、

 

4月
(春暖/陽春/桜花/春風/惜春)の(候/みぎり)
花冷えの日が続いておりますが
春たけなわのころとなりました
春光うららかな季節を迎え
春の装いも美しく、
暖かさも日々増してまいりました

 

5月
(新緑/薫風/初夏/青葉)の(候/みぎり)
風薫るこの頃
青葉若葉の美しい季節となりました
五月晴れの日が続き、
青葉目にしみる季節となりました
新緑が鮮やかさを増してまいりました

 

6月
(入梅/梅雨/向暑/短夜)の(候/みぎり)
(入梅/梅雨)のうっとうしい雨が続きますが
雨に咲く紫陽花がひときわ鮮やかな季節となりました
樹々の緑深くなり
雨に濡れた深緑が美しく映る季節となりました
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが
吹く風に夏の気配が漂う季節となりました

 

7月
(盛夏/酷暑/炎暑/大暑)の(候/みぎり)
梅雨も明け、猛暑が到来しました
小暑(7/7頃)が過ぎ、本格的な夏を迎え
暑中お見舞い申し上げます
暑さきびしき折
連日厳しい暑さが続いておりますが

 

8月
(炎夏/残暑/晩夏/秋暑/処暑)の(候/みぎり)
立秋(8/7頃)とはいえ残暑厳しい毎日です
残暑なお厳しき折柄
秋まだ遠く、残暑が続く毎日ですが
晩夏の候を迎え

 

9月
(初秋/新秋/爽秋/新涼/涼風)の(候/みぎり)
残暑去り難く、涼風待ち遠しい毎日ですが、
白露(はくろ:9/7頃)を迎え、なお暑い日が続きますが、
台風一過、秋色日々増してきました
残暑もようやく和らぎ
実り豊かな季節を迎えましたが

 

10月
(爽秋/秋雨/秋冷/錦秋/秋容)の(候/みぎり)
秋気清爽の季節を迎え
菊花薫る季節
秋涼爽快の候
収穫の秋を迎え
霜降の頃となりました

 

11月
(深秋/立冬(11/7頃)/晩秋/暮秋/初霜)の(候/みぎり)
向寒の折から
小春日和の好季
秋気いよいよ深く
落葉(らくよう)の候
寒気日毎に加わる季節となりましたが

 

12月
(霜寒/寒冷/初冬/師走/歳末)の(候/みぎり)
師走の声を聞くと、慌ただしさを感じます。
寒気厳しき折柄
歳末ご多忙のおり
忙月に荒涼たる冬を迎えましたが
年の瀬も押し迫り

 

季節の省略
時下

「時下」は季節がなく便利な言葉ですが、特に急いでる場合などに用いる事例が多いようです。「爽秋の候、時下ますます・・・・・」などと季節の挨拶と一緒に用いる用例は間違いです。また、常に「時下」を用いるのは手抜きと思われる場合もあります。

「下」の文字が入るので目上の方や特に大切なお取引先、初めての相手先などに使うべきではないとする本もありますので使用時は注意してください。

 


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