関数の設定の基本・関数設定の流れ
リブレオフィス・カルクのような表計算ソフトでは頻繁に、表の縦(=列)や横(=行)に並んだ数値を集計する場合があります。
例えば、「前月 売上金額」の合計、「5月 売上金額」の合計などの場合、計算式は同じように「前月 売上金額合計」セル 「E16」「=E6+E7+E8+・・・+E13+E14+E15」、「5月 売上金額合計」はセル「G16」「=G6+G7+G8+・・・+G13+G14+G15」となりますが入力が大変です。
この様に入力の煩雑さの軽減や特別な計算式への対応、文字列への対処機能を実現させるために予め機能が定義されている物が関数です。
「SUM関数」
=SUM(引数1,引数2,引数3,・・・)の形式で表されます。
引数と言うのは関数により違いがありますが、SUM関数の場合、ここでは計算するセル範囲と考えておけば間違えないでしょう。
「前月 売上金額」の合計
セル「E16」に「商品01」~「商品15」の「前月 売上金額」の合計を入力するための計算式を設定します。
計算式を入力するセル「E16」をクリックします。
数式バーの左にある「Σ」(合計)アイコンをクリックします。
【数式を確定するには】
「数式バー」の左にある
「OK」アイコンをクリックするか
「改行キー」をクリックして計算式を確定します。
【数式を取消すには】
また、設定された数式を取り消す場合は、同じく「数式バー」の「OK」アイコンのさらに左の
「キャンセル」アイコンをクリックします。
以上で「前月 売上金額」の合計は計算されました。
「5月 売上金額」の合計
「5月 売上金額」の合計も「前月 売上金額」の合計とまったく同じように「5月 売上金額」の合計セル「G16」をクリックして選択します。
今回はセル「G16」に計算式をキーボードから入力してみます。
半角文字で「=sum(g6:g15)」と入力して確定の
「改行キー」を押します。
「前月比 合計の売上増減」
「前月比 売上増減の合計」は二通りの計算方法があります。
「5月 売上金額」-「前月 売上金額」によって計算する。
この項目で利用してきた合計関数の「SUM」を使う方法。
「商品01」~「商品15」の「前月比 売上増減」を全部合計します。
結果的には同じ数値になりますのでどちらで記述しても問題ありませんが、小数部を含む値や数値の丸め(四捨五入や切り上げ切り捨て)が計算結果に含まれる場合は計算結果の数値に違いが出る場合がありますので注意が必要です。
「前月比 増減率(全商品)」の計算
「前月比 増減率(全商品)」は全商品合計の前月との増減率ですが計算式自体は各商品の増減率と同様です。
「前月比 増減率(全商品)」=「前月比 売上増減」 / 「前月 売上金額合計」となり、セル番号では
「I16」=「H16」/「E16」です。
計算式を設定する手順を確認しながら進めます。
まず、計算式を設定するセルをクリックして選択します。
計算式を設定するためにキーボードから半角文字で「=」を入力します。
計算式=H16/E16のために
セル「H16」をクリックし、キーボードから半角文字の「/」を入力します。
そして、再度表中のセル「E16」をクリックします。
「数式バー」の左にある「OK」アイコンをクリックするか
「改行キー」をクリックして計算式を確定します。
確定すると計算結果が表示されます。
これですべての計算式が設定されました。